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仲間を探そう

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相変わらずボートでの移動が多い日常、イカが突然飛び乗って来たり、野生イルカの群れに出会ったり…ボートのあれこれを体験しています。
ワイルドな旅は天候に左右され易く、ときに足止めを余儀なくされることもあります。
先日もガダルカナル島の裏側へ向かっている最中、豪雨と強風に見舞われ、その日中に目的地に着けずに途中の村で天候が落ち着くのを待つことがありました。

ガダルカナル島の東の端っこにあるマラウというこの村、首都を除けば島内で一番発展した場所です。とは言ってもストアは2件、マーケットは週1回の規模(写真2)。給油できる場所があるので、ボートでここを通るときは必ず立ち寄ります。また、他の地域に比べ人口も多いのでマラリア件数も多く、必然とプロジェクトも集中します。私たちも5月にこの付近で2村、ヘルシービレッジのプロジェクトを導入しました。

さて、豪雨による足止め、まず寝床探しです。知り合いの家へ泊めてもらおうかと思ったら、彼女の家は親戚が来ていて満室。するとオープン前のゲストハウスのオーナーが、「じゃあ今オープンするよ!」とのこと。「今?」と笑ってしまいましたが、こういうときはとてもフレキシブルなソロモン。私たちの荷物を作りたての建物にさっさと運び込んでくれたので、他に宿泊場所もない私たちも部屋に入っていきました。スタッフたち(というかオーナーの息子たち)は急いで部屋のランプを取り付けたりしていました。

新品のマットで休んだ明くる日、引き続き雨は止まずに、潮も高く、もう少し待とうということになりました。ベランダに座りスタッフたちと話したり、あるいは本を読んで過ごしていたところ、前回プロジェクトを導入した隣の村の住人が私を訪ねてきてくれました。

「アヤノ、私たちの村、今月はマラリアすごく減ったって!」
「へぇ、誰かに聞いたの?」
「今クリニックで調べてきた。マラリアキャンペーンのおかげよ。」

実は、この村はプロジェクト導入時にはとてもやりづらい印象を受けた村でした。人口が多いことから村内の連絡がとりにくく、ワークショップは人が集まらない。観光による収入があることから、村の結束が失われていっているようでした。リーダーまでやる気がないので、私も導入プログラム中に「やる気がないなら帰るよ?」と言ってしまったのを覚えています。

しかし、やりたいと言う人が数名いました。なのでその数名を大事にしようと決め、モチベーションをなくしダラダラとしてきたこちら側のスタッフにもそれを伝え、なんとか導入プログラムを乗り切ったのを覚えています。(写真3)

それが今、この変貌ぶり。

首都へ戻った後も、リーダーの顔を立てつつ、やる気のある人たちと連絡をとりながら進めていましたが、彼女たちも自分たちでやる気のある人を集め、活動をマラリアキャンペーンと呼び、村のクリーン・アップなど進めてくれていたようです。

あの時やり切った甲斐があったと、とても嬉しくなりました。

その後、夕方小雨になったのを機にその村を訪ねてみましたが、みんなとても私に好意的で、歓迎されていないと感じた当初とは随分と変わっていました。目に見えて効果があったことは、今後もプロジェクトを良いサイクルに持ち込んでくれることでしょう。

ちなみに、無理やりオープンした(させた?)ゲストハウスは、私たちの滞在中にトイレとシャワーを作り上げ、2日目の夜には使えるようになっていました。

「やる気を出したソロモン人はすごい…!」と感激した村での足止めでした。