マラウイでプロジェクト始めます
2019年終わり頃、UNLEASH イノベーションラボ(SDGsがテーマのインキュベーションプログラム)で出会ったパッション溢れる2人のメンバーと、VOICEというイニシアティブを立ち上げていましたが、昨年コロナの影響でなかなか進められずにいました。プロジェクトサイトはマラウイ。マラウイにしたのは、メンバーの1人がマラウイ在住マラウイ人だったことと、私にアフリカ滞在経験があったことからです。開催地の中国·深センから、メンバーがそれぞれの国に帰った後も、3人で電話会議を繰り返し、現地にいるメンバーのエリナがリサーチをし、企画を練り直すということをしていたのですが、リサーチをしている段階でコロナ禍に入ってしまい、一時期活動を休止していました。
世界でコロナが蔓延し始めた頃、特にアフリカで少しづつ感染者が出始めた当初は、医療の整わないマラウイでコロナが蔓延したらどうなるのだろうと、エリナと電話をしながら恐ろしい気持ちでいました。
これまで、マラウイの感染者は33,000人を超え、1,000人以上の死者を出しています。
マラウイはこれまでロックダウンをしてきていません。
国民が経済的な損失を恐れてデモをするほど、ロックダウンに反対してきています。
それでもやはりこれまで通りの経済活動は行えるわけはなく、たくさんの失業者を出しています。
「感染予防」の啓発活動は行われているものの、現地の人々、特に村で暮らす人々は、手洗いのための石鹸やマスクが手に入らない、あるいは買えないといった状況が起きていて、マスクを配布するための寄附金活動がされていたりします。
学校の閉鎖も起きています。
もともと10代の妊娠や早過ぎる結婚が問題としてありながら、子どもが学校に行けなくなったことで、こうしたケースが増えています。これは長期に渡って人の人生・社会に影響することで、私たちは深刻に捉えています。
そこで私たちは、ジェンダーの活動をすることに決めました。もともと栄養改善をテーマに立ち上がったチームだったものの、
「なぜ食べ物を買えないのか?」
「そもそもなぜ食べ物が足りないのか?」
といった疑問を突き詰めていくと、いつもジェンダーの問題にぶち当たってきていました。
そこでいつも「女性がもっと意思決定ができるように」とか「女性も収入を得られるように」といったことを考えていたのですが、コロナでなかなか動きにくい状況の今、むしろこれらを目的に、自分たちの得意なことをしよう!となったのです。
具体的には、女性が収入を得る機会作り、女の子の教育を受ける機会作り、またリプロダクティブヘルスの活動をしていきます。
彼女たちが、「自分の考えを持っていい、意見を言っていい」ということを知っていること、
自信が持てるように、教育を受ける・収入を得る機会があること、が大事と考えます。
プロジェクトVOICE = Vision of International Community Empowerment
女性をエンパワーメントして、彼女たちが声をあげられるようにする。
活動については、またここに書いていきます。